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2012.10.21(Sun):ミュージカル話
10/20(土)17時半 梅田芸術劇場メインホール 3階6列上手側

エリザベート:マヤ・ハクフォート
トート:マテ・カマラス
ルイジ・ルキーニ:ブルーノ・グラッシーニ
皇帝フランツ・ヨーゼフ:アンドレ・バウアー
皇太子ルドルフ:ルカス・ペルマン
皇太后ゾフィ―:ガブリエル・ラム
バイエルン公爵マックス:トルステン・ティンネ
ルドヴィカ公爵夫人/フラウ・ヴォルフ:マイケ・カトリン・メルケル
皇太子ルドルフ(少年):クリスチャン・R・ハフラー

バルバラ・シュミット カルメン・ヴィーダーシュタイン
キーラ・プリムケ リーセロット・モイリス
アリース・マキューラ エスター・ヘール
ザンネ・ミーロー クラウディア・ヴェンドリンスキー
シュテファン・シュタラ マルティン・パッシング
ナウト・ヘル ギド・ゴッテンボス
ヤン・アルテンボックム ロニー・ワーグナー
ラルス・リンデラウプ
<上演時間・約2時間45分(休憩25分含む)>

約5年振りとなるウィーン版の来日公演、そしてこれで最後となるマヤさんのシシィを観て参りました。すっごいよかった!前回の来日版をご覧になってない方はもちろん、ご覧になった方にも是非観て、聴いて頂きたいです。
【More...】

前回の大阪ではウィーン版と同じ舞台セットが組まれていましたが、今回はコンサートと言うことでやすりやゴンドラや馬車、コーヒーカップ、飛び出る目ん玉の看板などの大掛かりなセットはありません(宙から吊るされる巨大な双頭の鷲はいた)。でもコンサートと言うよりはセットを簡素化したミュージカルと言った感じでした。前回の東京はこんな感じだったのかな?
舞台の真ん中にオケが配置。そのオケの両サイドを囲むように緩やかな階段とスロープの付いた通路型のセットが組まれ、同じような通路型のセット(少し位置が高め)がオケの後ろにあたる舞台奥にも組まれています。
その舞台セットに合せるように新たに演出がつけられたみたいで、中にはオリジナルよりも好きだな~って箇所もありました。ただ、やっぱり舞台上にオケがいるのでちょっと狭そうではあったかも。
以下、箇条書き。

・プロローグの死者たちのダンスは振付がやや変わってたかな?体を左右にゆら~りゆら~りさせる振りとか、突然カクンと膝を着く振りとか、なんか不気味で好きなんだよな~この曲の途中(オリジナルでシシィの肖像画にライトが当たる所かな?)で後方舞台をノースリーブの白いドレス姿のシシィが横切って行くのが個人的に好き。思わずティエン思い出しちゃった。
・前回観た時はマヤさんのお年を知らず、「30代前半ぐらい?」とかボケたこと書いてたんですが、仕草とか歌声とか遠目からなら全く気にならないぐらいの少女シシィの可愛さは健在です。そこから徐々に歳を経るごとに歌声もしっとりしたものに変わっていって、すごいですわ。特に「私だけに」は圧巻。
・マテさんは前回の来日版を思うとちょっと大人しくなってました。前がパワフル過ぎたのか。それともちょっとお疲れ?(短期間に日本→ウィーン→また日本はしんどいですよね)
・元々ウィーン版にはなかった「愛と死の輪舞」が!日本ではトートのソロ歌ですが、こちらは最初はトートのソロで終盤だけシシィのとのデュエット。流れ的に画的にもこっちの方がいいな~
・ルカスさんはアンサンブルとしてあちこち登場してますが、3階からでもおぼろげにわかる。顔ちっちゃ!ルドルフとしては、薄幸の皇太子なのは残しつつ、ちょっと前とは違う印象を受けたんですが…どう表現したらいいのかわかんない。くっそ~益々ヴォルフが観たくなったじゃないか!
・ゾフィ―のサロンでフランツに別の女性を経験させようと相談させるシーンは、ゾフィ―はじめ重臣たちが全員お馬に乗ってるんですが(床にチェス盤のセットがないのでちょっと面白い見た目)、司教が「その案には反対だ」って言うところで、重臣たちが落胆する時に「ぶるるる…」て馬になり切ってることに初めて気付き、そして笑った。飛び出てる目ん玉といい、こういう遊び心好きだな。
・そのゾフィ―さんが息子への心情を歌う歌もよかったです。東宝版のように死の場面はないけれど、杖を突いてヨロヨロと去って行く後姿と、さっきまでの歌声を思い出して切ない。一幕の彼女が強靭で恐ろしいほど、この場面の弱さが際立つなあ。ああ、寿ゾフィ―観ればよかった。
・前回は「キッチュ」で日本語で歌って下さったブルーノさんでしたが、今回はドイツ語のままでちょっと残念に思っていたんですが、マダム・ヴォルフの館の前の歌のシーンで両サイドの字幕が出ず「あれ?故障?」とヒヤヒヤしていたら、やおら振り向いて字幕が出てないのを目撃→「おお!これは大変!」みたいな小芝居→日本語で歌い出すの仕込みに客席大盛り上がり。ニクい演出だ。
・このコンビの「闇が広がる」を再び観られて聴けて嬉しいなあ。いつか、この振り付きでも観てみたいなあ40代で一歳違いのトート&ルドルフコンビで。
・迂闊にも「HASS」でえーけーびー48を思い出してしまった。キビキビした振付がなんとなく。
・今回の演出変更でマイヤーリンクでルドルフが自殺した後、そのままルドルフの亡骸が舞台上に残され(ほのかに照明が当たっていて、途中で奈落に消えて行く)、その亡骸から数歩離れたところで母が自らの行いを嘆くって画になってるのが、上から見てていいなと思いました。
・ちなみに黒天使(トートの化身)とトートの衣装は黒いジャケットでした。ちょっとホッとした(笑)。
・エリザでは「夜のボート」が1、2を争うぐらい大好きで、今年の春先に聴いた一路さんと禅さんのもとてもよかったけれど、話の流れで聴いたからなのか、お二人の声の相性がよいからなのか、マヤさんとアンドレさんの「夜のボート」は格別でした。すれ違ってしまった二人の心と人生がとても哀しいのに、その哀しみの中に浸っていたくなる不思議な心地。目が霞んで困った困った(今もこれ書きながらウィーンミュージカルコンのCD聴いて涙目)。
・シシィに拒絶され、「悪夢」の場面で双頭の鷲の紋章を必死に抱え込んでるフランツに哀れさを、そしてどうしようもなく愛おしさを感じてしまった。彼も為政者でなければ幸せを手に入れられたのかな…。
・シシィがトートの死の接吻を受けた後も変わってたかな?ルキーニは登場せず、トートがそのままシシィを抱き上げて退場。ここはオリジナル演出の方が好きかな。ようやく愛しい彼女を手に入れたと思った瞬間、失ってしまう(だと思う)無常感とか空虚感とか感じられて。

カテコも大盛り上がりで、一応上演時間は2時間45分となってますが、3時間見ておいた方がいいと思います。
何回目かのお辞儀の後にウィーン来日公演ではお馴染みの高島さん(通訳)がご登場し、カンパニーを代表してマヤさんからご挨拶。
そしてマヤさんからこの回は96年からアンサンブルとルキーニのセカンドキャストで参加し、のちにルキーニのファーストキャストとなったブルーノさんの1000回目の公演だったのでみんなでお祝いしましょう!って話が出ると、当然何も聞かされていなかったのか、ブルーノさんがびっくりして口を覆って照れてらしたのが可愛かったです。挨拶したあと「何か持って来るわ!」と上手袖にダッシュして行って花束を取ってくるマヤさんも可愛かったです。
その後カーテンが降りてくる時にマテさんがマヤさんを抱き寄せて(マヤさんがマテさんに抱きついたのかもしれない)アンドレさんの頬を横っ叩きして仲睦まじい様子を見せつけていると、アンドレさんが横のゾフィ―お母様に抱きついて泣きついておいでで、そんなやりとりも微笑ましかったです。

「ミルク」の振付や「HASS」→「闇が広がる」の流れなどは日本版の方が好きなんですが、個人的にウィーン版は演出はあえてシンプルにして、エリザベートを通したハプスブルク家の崩壊を淡々と描くことでストーリーや曲から感じさせられる滅亡感を際立たせてるように思うのでこちらの方が好き。最初に観たって刷り込みもあるんでしょうが(^^;あと、別にトートダンサーが嫌いとかそう言う訳じゃないんですが、個々に感情と意識を持って死へ誘うトートダンサーよりも、トートの化身として無感情に命を奪う片翼の黒天使の方が物語的にしっくりくる気がします。一度ウィーン版の演出を日本人キャストでやってみて欲しいな。

5年前に観た時もとても打ちのめされたこの作品、再びまた日本で観ることが出来てとても幸せです。また何年後かに来日してくだされば嬉しいな。
Secret

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