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2012.11.18(Sun):ミュージカル話
本日東京公演楽日。なのに、「わた~し~は~見てみ~た~い~(はるか~なる~)」とか「大和が我らに何をしたか…我らの姿がなんであったか…何がこの日の本の礎か…生まれ変わり、死に変わり…生まれ変わり、死に変わり…」とかグルグル回ってる辺り駄目人間です。
引き続き感想です。
【More...】

<理宗様/デイビット>
穏やかできっと真面目なんだと思う。優しくて民思いのいい帝なんだと思う。けれど残念ながら初めて拝謁を許された天祥が、それまで昼行燈だのなんだのと軽視していた帝のどこに心酔したのかがわからない。これもサカケンさんがどうこうじゃなくて、描かれ方の問題だなあ…もう少し彼の人となりや、この国をどうしたいのか、理想だけじゃない姿が伝われば違ったのかも知れない。
あと妹のとこでも書いたけど、仮面を被った兄と妹を見間違えるのもなんか立派な帝に見えなくしている要因かも。「目を見ればわかる」って「いや、別人ですから。あなたの眼は節穴ですか。」って冷静に突っ込んでる客席の自分をどうにかしてください。他のキャラと同じく掘り下げの浅さには辟易するものの、サカケンさんのどこかふわっとボケっとしていながら大らかで包み込むようなところは、一国の皇帝って役柄に合ってるなと自分は思いました。
皇帝の衣装と横に長い冠もお似合いだと思いますが、例のポックリは理宗は背の高い人だったと表現してるのか、皇帝の威厳を出すためにポックリを履いて背を高く見せていると表現しているのか、果たしてどちらなのかが気になります。後者だったらちょっと可愛いぞ理宗様。
そんな理宗様ですが、「この土で眠りたい…」って言葉と、国と民と未来のことを思い歌う歌声には(強調)聴き惚れてグッと来た。丙様とお別れする時のふわっとした笑顔もいいですね。
一方のデイビットですが、「アメーリカ」などの外人訛りがやや謎です。そして会長のとこでも書いたけど「理宗様?あのすらっと背の高い?」などの小ネタは面白いけれど、やっぱりあの物語の後ではちょっとキツいです…。サカケンさん独特のこういうボケは大好きなだけに余計に戸惑ってしまう…。「ですよね~」とか「赤十字に訴えてやる!」とか聞きたいよはあ。
カテコで並んだ時に圭吾さんよりも今さんよりも長身なサカケンさんは純粋に楽しい。後ろに下がる時に結構大変そうですね。稽古場で一度ぐらいは「ケンちゃん借りてもいい?」ってポックリ履いてそう。

<フビライ>
バヤンが実はフビライ・ハンだったことには正直驚きました。驚いて…「アホか~!!」となった。総大将が敵国の使者に一人(だよね?)自ら赴いてどうすんだ。よしんばそれもありだとしても、そこで捕まるって馬鹿過ぎる。万が一モンゴル軍に南宋の草の者でも入り込んでてフビライの顔が知れてたら一発で終わりじゃない。この物語では幸い誰も知らなかったようだけど、カジドウ辺りは知っててもよさそうなものなのになあ…。うーん。
そういう意味での突っ込みはあるものの、最後の空祥への問いかけには素直に同意したい。捕まって、客家の教えに触れて色々考えたり思ったりして、その思想に感化されて変わろうとした部分もあったんじゃないかと思うけど、結局兄にも妹にも振られちゃったし、なんか振り回されてちょっと可哀想ですよフビライさん。
余談ですが、史実で天祥の命を助けようとしたものの民の反発にあってやむなく処刑したって部分が、アテルイの助命を嘆願したけれど朝廷によって跳ね除けられた田村麻呂と重なるなと思ってて、牢獄での天祥とフビライの対話シーンがアテルイと田村麻呂の対話に見えました。客家の村で岩が動いてバヤンと空祥の姿を見えなくなるシーンが高麿を眩しそうに見つめて消えて行く謎の若者に見えました。はい、「AKURO」が大好きです。ついでに書くと、空祥が丙様に子守唄を聴かせるところとか、丙様を抱えて逃げるところとかがハインとタオに見えました。はい、「タン・ビエットの唄」が大好きです。
衣装などに関しては、ボロボロの逃亡服はともかく、ゴージャスで鮮やかな緑色の衣装は伊礼くんにお似合いですね。片手に瓶子をぶら下げる姿も髪型もかっこいいし、眉のないお顔には最初びびったけど、眉がないと感情の起伏がわかり辛いのがフビライと言う武力で大陸を再圧しようとした大人物には合ってるように思いました。そう言えばラオウも眉がなかったな。伊礼くんを観たのはたぶん「ガランチード」以来だと思いますが、貫禄が増しましたね。フビライ仕様の低音の声も好きです。
ところで、客家の村に匿われていたバヤンが、どうやってモンゴル兵と連絡を取り合ったのでしょう?誰か教えてください。

<カジドウ>
天祥と同じく子孫に訴えられないかと心配ですが、この作品で最も気持ちが理解できた人かな。そして一番好きなキャラ。いや~あそこまで綺麗に裏切って下さると清々しいですね!まるで成志先輩を見ているのかと思いました。
パンフで今さんも仰ってる通り私もカジドウは悪役だとは捉えてないです。理宗様から見たら悪役だけど、フビライから見たら正義の味方になるもんね。正義なんて立場で変わるんだなあとなんかしみじみ思いました。最後殺されるけど。斬られるけど。あの瞬間「そんな…」ってホンマに思いました。あんなに頑張って働いてたのに。私の中ではミンと並ぶ気の毒な人です。
ともあれ、平澤さんと同じくどことなく田村麻呂を髣髴させる部分があるカジドウですが、カジドウの方が彼の心境などがちゃんと描かれている分、田村麻呂で感じた「だからそこを見せてくれ!」ってのがないのですっきり。ソロも2曲(3曲?)あってどちらも禍々しい重厚な感じで、今さんの歌声堪能した~!って満足感も得られました。今でも「必ず~~~~(クレッシェンド)!必ず~~~~(クレッシェンド)!か な ら ず~~~~~!!」が耳に残ってる。
衣装は裏切ってからの白ベースの装束が断然好きです。ナマズ髭も顎髭も大好きです。あの顎鬚をしごきながらぶつくさ言ってるカジドウ様をストーキングして覗き見していたい。日記には「○月×日 ◯◯が余計なことを陛下に申し上げた。むかつく。」とか書いてそう。天祥の謁見シーン後に「目障りな蝿め。」と毒づくシーンがありますが、蝿を蚊にして、次に天祥が出て来る時に藪さんの被り物してたらいいやんとか考えてすみません。
…初券終演後に「カジドウやって欲しいです!」と熱弁したなあ…きっと今さんとは違うカジドウになるだろうなあ…。

そんな訳で東京公演お疲れ様でした。週末の兵庫公演で私の感想がどう変わるのか、はたまた変わらないのか楽しみにしてます。
Secret

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