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2013.05.24(Fri):好きな役者話
昨日お亡くなりになった大蔵流狂言方の茂山千作さんの最後のインタビューが収録されている「Table of Dreams~夢の食卓」の再放送を今朝観ました。千作さんのお姿を観ていると、亡くなったことが哀しいのと同時に、その福々しいお顔に自然に笑顔になってしまって、なんとも感情の持って行き場に困りながら観てしまいました。鼻に酸素吸入のチューブが通されていたし、耳も遠くならはったご様子でしたが、それ以外は私が数年前に観た舞台の印象のままのしっかりとした口調のお元気なご様子のお姿で、千五郎さんのインタビューの通りに静かに旅立たれたんだろうなあ…とちょっとほっとしました。インタビューで「厳しく稽古することはない、上手くなりたいと思って日々稽古することが大事」だと仰っていたのがとても心に残ってます。
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私が狂言に出会ったのは萬斎さんで、その後萬斎さんが共演されたことをきっかけに京都の茂山家の若手を知り、その若手観たさに行った狂言会で千作さんが太郎冠者を演じた「察化」という曲を観て、その愛らしさ、おかしみにたちまち大好きになりました。以来、人間国宝で遠い存在の方であるとはわかりつつ、勝手に千作爺ちゃんとお呼びさせて頂いてました。それだけ庶民的で親しみ易い京都のおじいさまって感じの方で、私が物心ついた時には祖父はどちらも他界していたこともあって、お祖父ちゃんの影を求めていたのもあるかも(^^;



ちょうど十年前に発売された千作さんの舞台でのお姿や楽屋でくつろいではるお姿などを20年に渡って撮影した写真集。久し振りに引っ張り出して見たり、昨日の夕刊と今日の朝刊に載っているお写真を見て、本当に素敵な笑顔だなと改めて思いました。暖かな太陽の日差しを浴びると気分がいいように、橋掛かりに登場するだけで観る者の気持ちをほっこりと暖かくさせてしまう、まさに太陽のようなお方でした。広義的な意味では究極の出落ち役者さんかもしれない(笑)。
93歳という年齢を思えば大往生なんでしょうが、やっぱり寂しいですね。千作さんの舞台は観たいと思いつつ、舞台での足の運びや座る際の動作に難儀されている様子を見るのがちょっと辛くなってしまって茂山さんの狂言からも狂言自体からも距離を置くようになってしまったけど、なんとか機会を作って観に行けばよかったなあ…。でも、千作さんの狂言を観られたことは私にとって大きな財産です。本当に楽しいお時間をありがとうございました。これからも空の上で「お豆腐狂言」のこれからを弟の千之丞さんを見守っていかはるといいなあ。久し振りに「唐相撲」を観返してみようかな。
最後に、千作さんが最後に中継でご覧になってたそうな阪神戦、勝てたはずなのに久保が打たれて同点になったことだけがとても悔しいです。喝入れたって下さい爺ちゃん。
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